子ども虐待に関する悲しいニュース

  • 2009.04.30 Thursday
  • 15:09
子ども虐待に関する悲しいニュースが続いています。

東京都足立区では2歳の女の子が熱湯風呂に入れられ全治2ヶ月のやけどを。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date3&k=2009042800402

東京都八王子市のマンションで27歳と3歳の母子が殺害された事件では、父親の行方が分からなくなっています。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2009042900132

兵庫県小野市では当時4歳の男の子が死体として2年10ヶ月冷蔵庫に遺棄されていました。
http://www.asahi.com/national/update/0430/OSK200904290047.html?ref=goo

つい先ほど、沖縄県糸満市の海上で赤ちゃんの遺体が発見されたようです。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009043000455

一方で、16歳の女の子が母親を殺害する事件も起きています。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200904/2009043000351&rel=j&g=soc

この数日だけで、纏めるのが苦しくなるほどの子ども虐待に関するニュースが報道されています。
報道に上がっているのは、氷山の一角に過ぎないでしょう。

私たち一人一人もももちろんですが、
政府も社会で一番弱い子ども達がこのようなつらい状態に置かれていることを真摯に受けとめて頂きたいと思います。

日薬と目薬

  • 2009.04.28 Tuesday
  • 20:45
「日薬と目薬」



最近読んでいる小説の教会の方がおっしゃっていた言葉なのですが、日向ぼっこサロンをしていてもこの二つの薬の効き目を感じます。



日薬とは、時間さえ持ちこたえれば好転する。

時が解決してくれるということだそうです。



目薬とは、差す目薬ではなく、

いつも私が見守っているよという意味だそうです。



この薬は日向ぼっこサロンでだけでなく、誰にでも効果絶大な薬でしょう。



日薬を持ちこたえられるのも、分かち合える人がいるからこそ。

目薬も一人では差せようがありません。



…そう考えると、薬の効き目でなく、

「一人じゃない」ということが何よりの特効薬なのかもしれません。

おかずがたくさん♪

またきてね♪〜「第3回施設や里親家庭を巣立ってから」を開催しました〜

  • 2009.04.26 Sunday
  • 23:22
今日は、これから施設や里親家庭を巣立つ人向けのイベントを開催しました。

参加者は1施設・4名の中高生と少人数でしたが、その分自然でアットホームな催しとなりました。



11時に集合し、まずは日向ぼっこではすっかり恒例の「他己紹介」。

中高生と日向ぼっこずでペアになり、お互いを分かり合った後にペアの相手の紹介をするのですが、これをすると結構お互いを知ることができ、面白いです。

質問をするのも面白いのですが、どんな質問をしてくれるのかも興味深いものです。

私とペアを組んだHちゃんには「最近面白かったことはなんですか?」と質問され、つい考え込んでしまいました。

面白いことってたくさんありますが、改めて訊かれるとすぐ応えられませんでした。



他己紹介で緊張も解けた頃に「食事作り」。



その前に簡単な物価クイズをさせてもらいました。

これから作る献立の材料の値段当てクイズです。

タマネギや卵1パック。

中高生の皆も段々妥当な答えを返してくれるようになり、頼もしく感じました。

物価を知らないと、退所してから大変ですからね★



料理は4人がそれぞれ分担しました。

親子丼・シーチキンじゃが(肉じゃがのシーチキン版)アサリのお味噌汁・残り物のサラダの4品。

美味しくできました♪

とっても上手にできました!



その後、1時間、施設を先に巣立った私達からの体験談をお話しさせてもらい、中高生の皆さんのお話を聞かせてもらいました。



また1時間後には日向ぼっこハンドブックを参考に退所後に向けてのお話しをさせてもらい、自由時間に。

自由時間ではドラムやダーツを楽しんでもらいました♪



最後の振り返りのお茶タイムではみんな満面の笑顔を見せてくれ、嬉しかったです(^o^)

また気軽に来ることができる最初の一歩になったかと思います。

退所前も、退所後もいつでも大歓迎だよ(^▽')/

maatne~



次回の「第4回施設や里親家庭を巣立ってから」は

7月26日(日)12〜16時を予定しています。

ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください☆



Tel・Fax:03-5684-0977

(開館時間:平日(水曜除く)16〜21時・日曜11〜17時)

Mail:hinatabokko2006@gmail.com

雨と開館前のサロン

  • 2009.04.25 Saturday
  • 15:42
今日は、さゆがハンドインハンドの会さんへ講演へお出かけ。

最近では珍しく、ひとりで皆さんの来館を待っている開館前のサロンです。



そんな今日は、大雨。

こんなに雨が降ると、

ちょっとさみしさが募ります。



降ってる、降ってる。



事務作業が一息つき、窓の外を眺めていたら、

この前観たNHKスペシャル、

ブラジルの原生林に生きる「ヤノマミ」という民族の生活を追った

ドキュメンタリーを思い出しました。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/090412.html



その「ヤノマミ」は、子どもには名前をつけない一方で、

雨にはたくさんの名前があるそうです。



うろ覚えですが、18個だったか、32個だったか。

「バクの雨」とか「さるの雨」とかそういう名前がたくさんあって、

雨の降り方で

「今日は○○の雨だね〜」ということになるんだと思います。

自然に生きる人の天候への感じ方は濃厚なんだなぁと思いました。



そんな感じ方を借りれば、

今日の雨は、「新しいスタートの雨」かな。



新緑に堂々と降る雨は、

なんだか潔さすら感じて、

「新しいスタート」という感じににぴったりです。





そんなことを考えていたら、

「今日は雨がひどいから、いけないよ〜」という

常連Mさんからの電話。



「でも、明日は(起きれたら)行くよ〜」

明日、施設で暮らす高校生たちを迎えて行うイベント

「施設・里親家庭を巣立ってから」の心の準備をしてくれている様子。



堂々たる降りっぷりに頼もしさすら感じる今日の雨ですが、

みんなの行動にも影響を及ぼしたようです。



あったかいお茶が飲めるようにお湯でも沸かして、

冷たくなっているであろう来館者の方たちをお迎えしようと思います。

どうしていれば亡くならずにすんだのでしょう

  • 2009.04.25 Saturday
  • 01:08
夕方によくメールのやりとりをしている大阪のAさんが、西淀川市で行方不明になっていた女の子・聖香ちゃんが遺体になって発見されたことを教えてくれました。
Aさんもとても悲しまれていました。
(今現在の最新のニュースは恐らくこちらですhttp://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090424/crm0904242324045-n1.htm

どうしていれば聖香ちゃんは亡くならずにすんだのでしょうか。

彼女の希望通り「本当のお父さん」の元であれば、このような辛く悲しい自体にならなかったかもしれません。
しかし、「本当のお父さん」も子どもを3人を男手一人で育てるのは大変だったのかもしれません。

また、報道によると「新しいお父さん」も「子供のために一生懸命仕事をする」と勤務先で面接の際、語っていたそうです。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090424/crm0904240014000-n2.htm
そう語っていた男はどうして、9歳の女児を死に至らしめるまで虐げたのでしょう。

「お母さん」は事務職の傍ら夜もレストランで働くようになり「本当のお父さん」との関係が悪化し、経済的自立を目指してホステスの仕事を始めたそうです。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090424/crm0904240014000-n1.htm
どうして母親はそれほどまでに働かなくてはならなかったのでしょうか。

どこかの夕刊紙ではお決まりの「鬼畜母」という表現がなされています。
そういった表現で問題の本質が置き去りにされてしまうことに怒りを感じます。

聖香ちゃんの死を悼むだけでなく、どうしていれば亡くならずにすんだのかを真剣に考えたいと思います。

皆さんのお考えなども、お聴かせ頂けると幸いです。

オレンジリボンネットにインタビューの後半をご掲載頂きました!

  • 2009.04.24 Friday
  • 14:46
新しいサロンはベランダが二つあり、お布団が干せますし、喫煙者の方にもみんなの近くで煙草を吸ってもらえるようになりました。
しかし、このベランダに出ている人を閉じ込めるイタズラが流行っているのは困ったものです(^_^;)
閉じ込められても、たいじょぶだいじょぶ〜♪

さて、子ども虐待防止のオレンジリボンネットの「気づきの対話」というコーナーで紹介されたインタビュー記事の後半が掲載されました。

http://www.orangeribbon-net.org/taiwa/index.html

お恥ずかしいですが、しんどい心持の方に
「なんとかなるかしら」と少しでも希望を感じて頂ければ幸いです☆

子ども虐待防止のオレンジリボンネット管理人のHさん、長い長いインタビューのまとめお疲れ様でした!

本当に措置される必要性があったのか〜児童虐待のポリティクスからの着想〜

  • 2009.04.21 Tuesday
  • 14:30
勉強会に参加してくださるMさんにプレゼント頂き、現在上野加代子さん編「児童虐待のポリティクス 『こころ』の問題から『社会』の問題へ」を読んでいます。
本当は随分前から勧めて頂き、読みたい読みたいと思いながらも、恥ずかしい話、つい不勉強になっていました。
Mさんからご配慮頂き、やっと移動時間を利用しページを繰っています。

改めて考えさせられることが多いので、この場をお借りして皆さんにも共有させて頂きたいと思います。

***

山野良一さんが執筆されている1・2章では、未然に社会的養護を防ぐ援助の必要性を痛感されました。

私は私や私の出会うことができる社会的養護の受け手だった方々の背景から、世の中にはどうしても自分の子どもを育てられない人がいることは、どうしようもないことであるという錯覚を持っていました。

勿論もっと親への支援を充実させて欲しいとは、前々から思っていましたが、「それがあったとしても、社会的養護が必要となる子どもは必ず出てくる」という体験からくる諦めみたいなものを持ってしまっていたのです。

私の親の場合、子育て支援や経済的援助があったとしても、私は施設入所という措置が必要でした。
まず私の親は援助者の方と関係を築けなかったでしょうし(どの入所施設でも実際にそうでした…援助者の方に限らず対人関係の構築が難しいようです)、実際に経済的な援助として生活保護を受給していました。
それでも、私は食べるものに困り万引きすることがありましたし、トイレの水を流すことさえ制限され、何かにつけて怒鳴りつけられていました。

サロンに集まってくださる方々の多くも、お話を伺い社会的養護の措置が取られていなければ、命が危ぶまれたり、そこまでいかなかったとしても、過酷な人生を送らざるを得なかった方が多いです。

でも、山野良一さんが指摘されているように、入所前に経済的な側面をカバーされれば「家族が切り離され」る必要はないご家族もあるのだということを改めて考えさせられました。

私は家族から切り離されたことが幸せにつながりましたが、家族と切り離すことが不幸に繋がる入所措置があってはならないと強く思います。
―本当に子どもを入所措置される必要性があるのか―
その答えがイエスでないご家庭には、措置を未然に防ぐべく、援助の充実が必要不可欠です。

今読んでいる3章ではリーロイ・H・ペルトン氏によるアメリカでの児童虐待・ネグレクトの社会的要因について書かれていて大変興味深いです。

「児童虐待のポリティクス」は2006年に発行された本ですので、現在はもっと発展的な内容のものが色々な示唆を与えてくれるはずです。
勉強不足だった自分を反省しながら、移動時間を楽しみにしています。

***

写真は本文と関係のない昨日のサロンの一コマです。
ちゃんと顔も入れてよ〜(/_;)
Yさん、世界一幸せな牛からの贈り物、ごちそうさまでした(*^▽^*)

!第14回社会的養護の下でのケアを考える会を開催しました!

  • 2009.04.20 Monday
  • 16:45
18日(土)、第14回ケアを考える会を開催しました。

初めて参加された方が多く、今回はまず社会的養護の在り方などをご説明させていただきました。
初めてお見えになった方は、一時保護の在り方に驚かれていました。
保護を受けていた立場では恵まれていたように思いましたが、
「普通の暮らし」での感覚と比較・検証する必要性を感じました。

本論では、やはりケアのあり方の指標の必要性が話し合われました。
次回の会では、今までの話し合いを元に指標を作成したいと思います。

次回は5月23日(土)16〜18時の予定です。
皆様、是非ご参加ください。

参加希望やお問い合わせなどは下記に、お気軽にどうぞ!

MAIL:hinatabokko2006@gmail.com 
TEL・FAX :03−5984−0977
※お電話は開館時間内(水曜以外16〜21時・日曜日11〜17時)

参加者は10名でした

ご紹介:『身近な法律ハンドブック』

  • 2009.04.19 Sunday
  • 11:29
『「法律」とは遠い世界のことでした』

…から始まる読みやすい法律のハンドブックがあります。

従来より児童養護施設等での無料法律教室に
渡井さんが同行させていただくなど
つながりのあった司法書士さんたちが
高校生向けの法律ハンドブックを作成されました。

契約やお金、トラブルが起きた時に使える法律、
生活支援制度などわかりやすく
絵や図式をたくさん使って書かれています。

あとがきにあるように
『「知らないこと」によって損をしたり傷つけられたりすることがないように』
という想いは共感できます。

特に、困った時に頼れる存在が希薄な子どもたちほど
「知らないこと」「わからないこと」
によって不利な状況に陥らされることがあるのではないかと
思います。
いざというときに使う「法律」などは尚更なのではないでしょうか。

このハンドブックがいざというときの手助けの一つに
なるようにご紹介させていただきます!

全国青年司法書士協議会編集・発行
『身近な法律ハンドブック これから社会へ出る皆さんへ。』

下記ホームページから無料でダウンロードできるそうです。
http://www.zssk.org/





どうして誰もあの人を助けてやらなかったのだろう

  • 2009.04.17 Friday
  • 13:38
「あぁいった人は日向ぼっこでサポートさせてもらう範疇を超えているのではないか」
ごくまれにそんな話がでます。
「たしかに…」と思う反面、首を縦にふれはしません。

父や母を恨めしく思いながらも「どうして誰もあの人を助けてやらなかったのだろう」と何度涙を流したでしょうか。
どんなに寄り添っても結局はその人次第であることを、母からどれほどつきつけられたでしょうか。

誰だって一人では生きていけません。
「自分みたいな思いをする子どもが少なくなるように」
誰からも見放されてしまう人を作ってはいけない。
そう強く思うのです。

***

写真は本文と関係ない昨日のサロンの様子です。
手作りケーキでお祝いです♪
今井さん、遅れ馳せながらお誕生日おめでとうございました(*^▽^*)

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